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  7. ACTH療法(副腎皮質刺激ホルモン療法)
  8. 外科治療

てんかんの治療

てんかんの治療は、発作の種類や患者さんの症状などにそって、薬物療法を中心に行います。また、いくつかのお薬を試しても、発作がなくならないてんかんを、「難治てんかん」と呼び、食事療法や手術などの外科治療を行う場合もあります。

また、医療機関で受ける治療以外にも、睡眠不足やストレスを避けたり、発作がおこりやすい要因を避ける、という生活の工夫も大切です。

薬物療法

てんかんの薬物療法では、抗てんかん薬と呼ばれるお薬を服用します。

お薬は、発作の種類や症状、患者さんの体質に合わせて使い分けます。1種類のお薬だけで発作を抑えられない場合には、いくつかのお薬を組み合わせて併用します。なお、それぞれのお薬には副作用がありますので、医師や薬剤師の指示に従い正しく服用します。

薬物療法

※各お薬の用法や副作用などの詳細は、下記のサイトで調べられます。

くすりのしおり

●お薬の使い分け

抗てんかん薬には、さまざまな作用で神経の興奮を抑えるものがあります。

これまでのたくさんの患者さんへの使用経験によって、効きやすい発作型や、反対に悪くする発作などが明らかになっています。

患者さんごとの病状や体質によって、一人ひとりに合わせてお薬を選んでいきます。

お薬を飲み続ける理由

お薬は飲んだ後、消化管で吸収されて体の中に入ります。

抗てんかん薬は、1度飲んだだけで効果を発揮する、というものではありません。ほとんどの抗てんかん薬は毎日飲み続けていくことで体の中のお薬の濃度(血中濃度)が徐々に高くなっていき、数日~数週間で安定します。

自己判断でお薬の服用を中止してしまうと、お薬の効果が十分に発揮されないため、発作がおこりやすくなってしまうだけでなく、てんかん重積がおこったり、自分にあったお薬を見つけることができなくなります。

お薬を飲み続ける理由
●飲み続けた場合

からだの中のお薬の量が安定し、効果が十分に発揮され、
発作が治まります。

●途中でやめてしまった場合

お薬を飲み忘れたり、途中でやめてしまうと、からだの中の
お薬の量が安定せずに、発作がおこりやすくなってしまいます。

食事療法

薬物療法だけでは発作が抑えられない場合、食事療法を行うこともあります。

ケトン食療法は、エネルギーのもとになる糖類(炭水化物から食物繊維をのぞいたもの)を極力抑える代わりに、脂肪を増やした食事による食事療法です。

全般発作・部分発作を問わずあらゆる発作型に有効性が期待できます。(一部の疾患を除く)全体としては半分の患者さんで発作が半分になり、20%前後の患者さんで発作が消失するといわれています。

砂糖、米、パン、パスタを制限
卵、油、マヨネーズをうまく使う
ケトン食のメリット
  • ①お薬ではないため、薬による副作用が増えないこと
  • ②精神面の改善が認められること
ケトン食のデメリット
  • ①食事の作り方・献立の作り方に工夫が必要であること
  • ②家族や友達と同じものが食べられないこと
  • ③偏った食事になるので、サプリメントなどで栄養素の補充が必要になること

注意:ケトン食は栄養の偏った食事になるので、医師や栄養士の指導が必要です。

開始時には、入院が必要となることがありますので、まずは主治医にご相談ください。

ビデオライブラリ「ケトン食療法~The Ketogenic Diet~」

ACTH療法(副腎皮質刺激ホルモン療法)

副腎皮質刺激ホルモンの注射をある一定の期間、連日投与する治療法です。てんかんのうち、日本で保険適応となっているのはウェスト症候群のみですが、大田原症候群、レノックス・ガストー症候群、そのほかの症候性全般てんかん、ランドー・クレフナー症候群、徐波睡眠時に持続性棘徐波を示すてんかん(CSWS)、ラスムッセン症候群などにも使用された報告があります。

有効例ではACTH療法開始後1~2週間で効果が現れ、50~90%で発作消失が得られるといわれていますが、副作用がほぼ全員に現れます。

ACTH療法のほかに、一定期間ステロイドや免疫抑制剤を使用する治療法も開発がすすんでいます。

外科治療

てんかんの外科治療(手術)には、発作を止めることが目的の「根治手術」と、発作の症状を和らげたり、頻度を減らすことが目的の「緩和手術」があります。

近年、手術に関する技術も進歩しており、さらに迷走神経刺激(VNS)が保険適応となり、徐々に広まってきています。すべての患者さんに手術の適応があるわけではありませんが、お薬による治療を行っても発作がおさまらない場合、主治医と相談してみるとよいでしょう。

外科治療

※てんかん専門の施設に紹介が必要になることもあります。