epiサポ てんかんといっしょに暮らす

みんなのお役立ち

てんかんに関する様々な情報をお届けします。

社会と私 ~てんかんと仕事・NPO活動~ Vol.2

てんかん みんなのお役立ち

これからも仕事を続けるために

てんかん みんなのお役立ち

 最初に勤めた会社には病気のことは伝えていません。営業で入りましたが時間が不規則で、いつからか仕事中に意識が飛ぶようになって。気づいたら部長の席に座っていたことがあり、めちゃくちゃ怒られました。それでも病気のことはやっぱり言えないまま頑張ったんですが、3か月後に会社で倒れて救急車で病院に運ばれてしまいました。

 今の会社では、社長には話してあります。最近、部下の男性1人にもてんかんであることを伝えましたが、「僕の友達にもいますよ。泡吹いて倒れるのですよね」と。まだまだ病気についての理解はそんなものなんだなと感じました。
 今は倒れることはありませんが、やはりたまに意識は飛びます。飛ぶ前はなかなか言葉が出てこなくなって、足元はフワフワして脳が揺れる感じ。そんなときはなるべく一言伝えて席を外させてもらっています。でも間に合わずに、気づいたら机に突っ伏していることもあります。周囲の人は「生理で調子が悪いのかな」と思うようです。起きたときに「あれ、ここどこだっけ?」とわからなくなるのが一番困ります。

 薬を飲み忘れる方もいるそうですが、私には考えられません。まだまだこの病気の世間的なイメージが悪い中で、薬の飲み忘れにより発作を起こし、職を失うことは悲しいことだと思いますし、残念なことです。仕事を続けるためにも、薬はきちんと飲まなくてはいけないと思っています。